誕生

ついに男児が産まれました。
こんなに子どもが好きでなかった自分も、待ち合い室で看護師に抱かれてきた息子を見たときは胸にぐっと来るものがありました。帝王切開だったので立ち会いはできなかったけど、大切なことは分娩のときに立ち会う事ではなく、出産までの陣痛に耐える妻をいたわることだと実感しました。妻は「立ち会いできなくてごめんね」と殊勝なことを言っていましたが。

陣痛室に入ってからが長かった。前日午前11時に入って、翌日朝から陣痛促進剤投与、午後4時半に帝王切開の判断が出ました。部屋は相部屋でカーテン仕切りの向こうから隣人のうめき声が聞こえてくるという状況。隣の旦那が「もっと腰押してよ」とか嫁に怒られたりして、いたたまれない。内診のたびに外に出されるし、産婦人科は本当に男にとってはアウエイな場所でした。

面白かったのは陣痛を数値化できるモニター。お腹が張ると数字が上がる仕組みのようで、表示を見ながら、腰をさするタイミングをはかっていました。

そんな変なところに感心しつつ、気づいたら産まれていたという感じです。
父親業が始まりました。さあ頑張ろう。